子どもの病気事典 – 先天性股関節脱臼
子どもの病気事典: これだけは知っておきたい、子どもがかかりやすい病気を紹介します。 小さな変化も見逃さないよう、 ふだんから注意深く確認して、症状とケアをチェック。 いつもと違う見慣れないしぐさや症状を発見したら、すぐ医師に相談しましょう。
先天性股関節脱臼って?
先天性股関節脱臼は股関節の骨が、骨盤からはずれてしまう病気です。
男児より女児に多くみられます。
病名では「先天性」というものの、生まれつきの例は少なく、生後脱臼、亜脱臼が進行します。
何歳位でかかるの?
生まれてから脱臼が進行し、3~4ヶ月健診で見つかることが多いようです。
症状は?
以下の3つの症状が見られます。
- 両ひざを立てると、高さが違い、脱臼しているほうのひざが低くなります。
- 両足を伸ばしたとき、脱臼しているほうの足の長さが短くなります。
- 太もものしわが左右非対称になります。
治療法・予防法?
おむつの当て方や抱き方を工夫することで治る例もあります。
治療は、リーメンビューゲルという装具を使用します。この装具を肩から足にかけて吊るし、自由に足を動かしていると、脱臼している股関節が自然に正常な位置にはまっていきます。
お家でのケア方法?
おむつを固く当てないようにします。また、厚着や横抱きをひかえます。これは足を閉じて固定してしまうため、長時間行うと好ましくないとされています。