子どもの病気事典 -とびひ
子どもの病気事典: これだけは知っておきたい、子どもがかかりやすい病気を紹介します。 小さな変化も見逃さないよう、 ふだんから注意深く確認して、症状とケアをチェック。 いつもと違う見慣れないしぐさや症状を発見したら、すぐ医師に相談しましょう。
とびひって?
初夏から夏にかけて子どもに多くみられます。
とびひは虫刺されやあせも、湿疹など、皮膚が傷ついたところに黄色ブドウ球菌が感染し、皮膚を溶かし、皮膚がじくじく状になります。
伝染力が強く、赤いじくじくしたおできが飛び火のように、あっという間に体のあちこちに広がるので「とびひ」と呼ばれています。
何歳位でかかるの?
子どもに多い病気ですが、大人でも発病します。
症状は?
かゆみを伴った水疱ができ、すぐやぶれてじくじくしてきます。このじくじくした液の中に細菌や膿が多量に含まれています。
かきむしると液が、他の皮膚に付着して次々に新しいじくじく(膿痂疹)をつくります。
治療法・予防法?
抗生物質を服用したり、じくじくに抗生剤の軟膏を塗ったりします。
じくじくが少ないうちに、早めに治療を始めることが大切です。
お家でのケア方法?
じくじく(膿痂疹)を広げないためには、かきむしらないよう注意が必要です。
熱がなければシャワーを使い、皮膚の清潔を保ちましょう。泡だてた石鹸で、患部を丁寧に洗い流します。入浴後は、じくじくからしみ出た液体が周囲に接触しないよう、患部に軟膏を塗ったり、ガーゼなどでおおう保護処置が必要です。