子どもの病気事典 – ノロウイルス
子どもの病気事典: これだけは知っておきたい、子どもがかかりやすい病気を紹介します。 小さな変化も見逃さないよう、 ふだんから注意深く確認して、症状とケアをチェック。 いつもと違う見慣れないしぐさや症状を発見したら、すぐ医師に相談しましょう。
ノロウイルスって?
ノロウイルスは秋から冬にかけて流行る、感染性胃腸炎(おなかの風邪)です。
ノロウイルスに汚染された水や食品(特に生カキや二枚貝)を食べて発病することが多く、保育園や学校では二次感染による集団発生もみられます。
何歳位でかかるの?
子どもから大人まで年齢を問わず、発病します。
症状は?
1~3日の潜伏期間を経て、激しい下痢、嘔吐、発熱がみられます。嘔吐はロタウイルス胃腸炎に比べて、軽症で1日でおさまる例が多いです。下痢はやはり水様白色便になります。
治療法・予防法?
特別な治療法はないため、水分補給に努めます。特に乳幼児は激しい嘔吐や下痢で脱水症状になりやすいので、イオン、糖分が適度に含まれる経口補水液(乳児用イオン飲料)がお勧めです。
ノロウィルスが流行る時期や、保育園、幼稚園等の集団生活をしている小児は、感染を防ぐため手洗いを徹底するとよいでしょう。また、貝類はよく煮沸してから、食べるようにします。
お家でのケア方法?
脱水症状を防ぐために、こまめに経口補水液を与え、水分補給に努めましょう。
家族への感染を防ぐためにタオル等は別にし、食器、タオル等を熱湯消毒(85℃以上1分間以上の加熱)します。乳幼児の汚物交換は手袋の使用や、手洗いを徹底しましょう。
おむつが外れていないお子さまは、下痢でおむつかぶれを起こしやすいので、こまめにおむつを交換しましょう。