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女性の病気事典 – 甲状腺腫

女性の病気事典 甲状腺腫 女性の病気・トラブル 症状

女性の病気事典:気をつけたい女性の病気・トラブル・症状をピックアップ。少しでも気になる時は、早めに病院を受診するようにしましょう。

甲状腺腫って?

甲状腺腫って?

甲状腺ホルモンを分泌する甲状腺は、のどぼとけの下あたりにあります。このホルモンは新陳代謝を活発にしたり、体内で摂取した栄養を十分に活用したり、成長期の発達を促す働きをします。しかし分泌される量が多くても少なくても障害をもたらすホルモンで、多すぎると「甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)」、少なすぎると「甲状腺機能低下症(橋本病など)」が発症します。

【医学事典より】
甲状腺が腫大(甲状腺腫)していても、検査で異常を認めない思春期の女性が比較的多く見られます。原因ははっきりしませんが、成長期に必要な甲状腺ホルモンが不足するために甲状腺が肥大するのではないかと考えられています。ヨードの摂取が少な過ぎる場合、多過ぎる場合も腫れることがあります。甲状腺腫では、後々、甲状腺機能低下症(橋本病)、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)になる場合もありますから、時々チェックを受けましょう。

どんな症状?

症状としては、 「甲状腺腫」は多すぎる場合、少なすぎる場合どちらにも表れる良性腫瘍で、
  1. 首が太くなる
  2. 首が腫れる
などの症状がみられます。 45歳前後の女性に多い病気ですが、思春期の若い女性にも「単純性甲状腺腫」という疾患が多くみられます。これは海藻などヨードを含む食品の摂取不足が原因ともいわれ、他に異常がなければ特別な治療は必要ありません。「亢進症」の治療は、薬物療法や、大きさによっては摘出手術が行われ、「低下症」の場合はホルモン剤の投与が行われます。

【医学事典より】首の喉仏あたりが腫れる
  • 手が震える(機能亢進時)
  • 食事制限や運動もしていないのに、体重が減少する(機能亢進時)
  • 元気がない、意欲が出ない(機能低下時)
  • 圧迫しても凹まないむくみ(機能低下時) などの症状がみられます。
心身症の話になりますが、強いストレスが加わることによって、突然甲状腺機能亢進症になることがあり、”びっくり甲状腺”とも呼ばれています。この場合、抗甲状腺薬で治療を続けますが、ストレスがなくなると自然治癒することが多いようです。

監修:医学博士、元東京女子医学教師

有楽橋クリニック前院長 林泰

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