健康シグナル

おしっこでわかる健康状態

おしっこ健康シグナル
おしっこの色でチェック
 
淡黄色やレモン色:健康な証拠

健康な赤ちゃんのおしっこは、淡黄色やレモン色。場合によっては、色がないくらい薄いこともあります。
とはいえ、いつもより多少色が濃くなっても、ご機嫌で母乳やミルクもよく飲んでいるときは心配無用。
夏や暑い時期は発汗が増えるため、おしっこの量や回数が減っていつもより色が濃くなることがあるのです。

レンガ色、茶色に近い濃い黄色:基本的に心配無用

夏の暑い時季などは汗をかく量が増えるので、おしっこの量や回数が減り、色がいつもより濃くなる場合があります。
こうした変化は、様子を見るだけで大丈夫。
ただし、下痢・嘔吐・発熱を伴い、水分をあまりとっていないときは、脱水症状を起こしている恐れがあるので、病院へ行きましょう。

ピンク色、ワイン色:血尿の疑いも。おむつを持って病院へ!

おしっこのあとのおむつが明らかなピンク色やワイン色に染まっているときは要注意。
血尿がでている疑いや性器に傷ができて出血している可能性が考えられます。
この場合、病気なのかどうか自分で判断することはなかなか難しいので、そのおしっこのついたおむつを持参し、受診しましょう。

おしっこの臭いでチェック

 

赤ちゃんのおしっこは臭う?臭わない?

赤ちゃんのときはミルクをたくさん飲んでいるので尿も薄いため、臭いが少ないのが特徴です。
しかし、ミルクを飲む量がいつもより少なかったり、夏の暑いときに汗をかいて水分が身体から出てしまうと、おしっこが濃くなり、臭いもきつくなっていきます。
また、おしっこをして時間がたつと尿の成分が分解してアンモニアが発生し、おむつの中が臭くなります。朝、たっぷりおしっこを吸ったおむつが臭いのはそのため。衛生面を考えても、昼間は、臭くなる前にこまめにおむつ交換してあげるようにしましょう。

いつもと臭いが違ったら?

咳や鼻水などの「風邪症状」がないまま、発熱を伴い、おしっこが臭くなったときは、尿路感染症などが疑われます。また、したばかりのおしっこが、アンモニア臭以外の普段とは違う臭いに感じたときは健康状態になにか異常が起きているサインの可能性も。たとえば、メープルシロップのような臭いもそのひとつ。おかしいとおもったら、念のため小児科で診断を受けましょう。

おしっこの量でチェック
赤ちゃんは膀胱や腸の働きがまだまだ未熟で、おしっこやうんちを一度にたくさん貯めておくことができません。新生児の頃の赤ちゃんは、1回のおしっこの量が5~20mlとほんのわずか。その代わり回数が15~20回と多いのです。そして、成長とともに、1回のおしっこの量が増え、1日の回数が減っていきます。からだ全体が発育していくように、おしっこをためる膀胱も成長していくからです。

おしっこの量の目安
月例 1回のおしっこの量 1日のおしっこの 回数
0-1ヵ月 5-20 ml 15-20回
1-3ヵ月 10-80 ml 15-20回
3-6ヵ月 10-80 ml 15-20回
6-12ヵ月 50-180 ml 10-16回
1-2歳 80-200 ml 7-12回
※表の数値は目安です。量や回数は、赤ちゃんにより個人差があります。また、その日の状況により増減があります。

おしっこの量がいつもより多い
寒い時季など汗をあまりかかないときは、その分おしっこの量が増えます。この時季はおむつかぶれに気をつけてあげましょう。 また、普段に比べ量が非常に多く、痛みを訴え発熱・嘔吐を伴う場合は尿路感染症、水分を多く欲しがるときは尿崩症という病気の可能性も考えられます。おかしいなと思ったら、速やかに受診しましょう。

おしっこの量がいつもより少ない
暑い季節や気温の高い日は汗をよくかくので、おしっこの量も少なめになります。いつもほどおむつが湿っていなくても3~4時間に一度は出ているようなら安心して大丈夫。 ただし、授乳期の赤ちゃんで、昼間半日以上おしっこが出ていない場合は要注意。脱水症を起こしている恐れがあります。 また、顔や手足がむくみ、血尿が出ている場合は急性腎炎など腎臓・泌尿器系の病気も考えられます。 異常を感じたら、すぐ病院で診断を受けるようにしましょう。

おむつに膿がついている
男の子であれば、亀頭包皮炎が疑われます。膿がついていなくても、おしっこが出にくい(おちんちんの先端が腫れていて、おしっこの出方が糸のように細い)、おしっこをするときに痛がって激しく泣くなどの症状があれば、この病気を疑う必要あり。すぐに受診しましょう。